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◆骨
貧しい家に生まれ、不幸な幼少時代を送った千恵は、それでも美しい女性に成長した。そして平凡だが優しい男性と結婚し、ようやく幸せを掴んだものの、夫はひき逃げで怪我をしてしまう。夫が運び込まれた病院に看護婦として働いていたおろちは、甲斐甲斐しく夫を看病する千恵の様子を見守っていた。そのうち夫の具合もよくなってきたから自宅で看病すると言って、夫婦は病院を去っていった。
退院後の夫は順調に回復していき、ある日、足慣らしにと散歩に出かけた。ところがその途中で、足を滑らして崖から落ちて死んでしまった。夫の死を異常に悲しむ千恵。そんな千恵を見て、おろちはある方法を使って夫を蘇らせようとしたが・・・。
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単行本一冊丸々使った長編。
狂言回しのおろちが積極的に動く珍しいお話です。しかし彼女が動いてしまったことで救いの無い、非常に後味の悪い結末が待っているのですが・・・。
夫が墓場から蘇るシーンはスプタッラー色が強いですが、絶頂期の楳図先生の絵なので、全く気持ち悪さは感じなかったです。むしろ綺麗^^
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