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◆秀才

おろちは、ある祭りの中で見かけた赤ん坊の可愛さが印象に残り、その赤ん坊の人生を観察してみることにした。赤ん坊の名前は立花優。大学教授の父と優しい母に囲まれてすくすくと育っていった。しかし優が一歳の誕生日を迎えた日、家に強盗が入り、優は強盗に首を切りつけられてしまう。この事件をきっかけに一家は東京へ引っ越すが、幸せだった生活は全てが一変した。優は強盗に付けられた首の傷が原因でろくに友達が出来ず、かつてとは別人のように変わってしまった冷血な母によって、幼稚園に入る前から勉強を強要させられる毎日になっていた。勉強をする目的は、父親が出たK大に入る為だった。そして幼稚園、小学校に進むにつれ勉強が良くできる子になっていったが、母はますます知識を詰め込むことを強いていくのだった。
幼少期からいやいや勉強をし続けてきた優だったが、小学5年生のある日、図書館で自分が一歳の時に起きた事件の新聞記事を見てからは、積極的に勉強をするようになる。中学・高校と進学しても変わらず勉強漬けの日々を過ごしながら、ついにK大受験の日がやってくる。
受験終了後、帰宅した優は母との会話もそこそこに眠りにつく。その間に母は密かにK大に電話をして、息子の成績を聞いていた。その結果に真っ青になった母は、回答を書き換えるよう頼み込む。そんな母の後ろから優が呼びかけた。
「お母さん、あんなに勉強を強制した人が・・・K大に入ることをあんなに願った人が、今になって何故そんなことをおっしゃるのです!?そのわけは僕が言いましょう」

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これもおろち恒例のどんでん返しにびっくりしたエピソードです。勉強という名を借りた親からのいじめは壮絶ですが、母の心境を考えるとわからなくもないかなぁ。この話もおろちは中盤で積極的に介入しますが、セーラー服という貴重な姿が見られます(笑)それにしてもおろちは何を着ても似合っていてオシャレです。
ラストでおろちが語る言葉は、家族とは何かを問いかけているようで、とても奥が深い。これによってエピソードの面白さがぐんと上がり、名作に仕上がったように感じました。

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