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ゲゲゲの鬼太郎60’s(1968年)

モノクロ版の「ゲゲゲの鬼太郎」。全話見ましたが、すっっっごく面白かったです!!!70年版も勿論楽しめましたが、こちらは原作を忠実に倣って作られているだけあって、水木しげる先生の才能やパワーがどれだけ凄いものであったのかが随所で感じられました。
70年版が変化球だったのに対し、60年のモノクロ版は直球どストレート!といったところでしょうか。様々な形で人間に危害を加える(加えようとする)妖怪たちを鬼太郎が退治する、というお約束の展開ですが、敵の妖怪たちもあの手この手で鬼太郎を苦しめる。時にはねずみ男や人間が敵に回ったり、時には人間が妖怪の犠牲になってしまったり。ほんと人間の儚さをひしひしと感じました。ただ妖怪に対してはまるっきり無力な人間が犠牲になっても、その演出は割とあっさりしていますね。戦争を体験している世代の人たちが制作している影響でしょうか。「人間の死」を大袈裟に表現する現代とはまるっきり違うので、そこはびっくりさせられました。
ところで、このシリーズのねずみ男は、70年版がかなり嫌らしい悪党になっていたのとは少し雰囲気が違っていて、憎めない小悪党と言った感じでした。70年版でレギュラー化した猫娘も、モノクロ版は全65話中たったの一話のみの登場。しかも頭にリボンもなく、鬼太郎よりもお姉さんといった感じ。これが標準の猫娘だったのでしょうが、なんか新鮮に思えました。

妖怪を退治する話だけかと思いきや、「妖花」や「笠地蔵」と心温まる話もあれば、「ゆうれい電車」や「地獄流し」といった鬼太郎が直接人間を懲らしめるといった話もあります。全65話とかなり多い話数ですが、非常にバラエティに富んだ内容で全く飽きさせません。
作画に関してもCGのない当時を考えると、目を見張る部分がとてもたくさんありました。「吸血木」に出てくるのびあがりの点描風のデザインとかもう凄すぎる・・・。
同じ「吸血木」に関してですが、「花だろうが葉っぱだろうが、親は子が生きてるだけで嬉しいんじゃよ!」という目玉おやじの台詞が好きです。というか「吸血木」は好きな話の一つですね。まあ一番好きな話は「吸血鬼エリート」ですがね。笑
「白山坊」に出てくるゲストキャラの花子は、とても女性らしく描かれていて素敵でした。

あ~ほんとにこのシリーズ面白いです!白黒だからと毛嫌いせずに見て欲しい!むしろ「ゲゲゲの鬼太郎」の世界観には、白黒が一番合っているような気がします。

68年版OP


68年版ED『カランコロンの歌』

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ハンナ・バーベラアニメの影響で米国アニメを調べていたら、この作品を見つけました。と言ってもこれはハンナ・バーベラ作品ではありませんが。
米国ではたった16話で打ち切りになってしまったようですが、逆に日本では評価が高い気がする。また見たいというコメントもよく見かけます。日本語版独自の設定として、名古屋弁を喋るドラキュラがとっても良いですね~!方言大好きなんです。普通に喋れる人に凄く憧れています。ネットで数話あったので見てみましたが、印象としては始終ハチャメチャでカオスなギャグアニメって感じ。スタッフも声優さんも素で遊んでいるって感じが漂っています。同時に真剣に作っていることも伝わってきますよ。この作品にも関わっている高桑氏のインタビューに、「チャップリンも欽ちゃんも大変真面目にやっているのがこちらから見ていると笑える、それが本当の”笑い”」(ハンナ・バーベラ日本語版主題歌集より)という意見が書かれていましたが、正にこの作品もその意識で作られているなと感じました。

オープニング


本編




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ゲゲゲの鬼太郎70’s(1971年)
 
「ゲゲゲの鬼太郎」は母が好きだったことが影響して、子供の頃から好きな作品でした。と言っても世代的に80年以降のものしか知らなかったのですが、鬼太郎を見るなら60'sと70’sまでが良くて後は駄目という意見を見て(実際に70’sを再放送で何度も見ていたという母も、80年以降のシリーズは嫌っていたし)、じゃあ一つ見てみるかということで70’sを全話見ました。

全話見た印象としては、怪奇ものの不気味な雰囲気はしっかり残しながら、一方で高度成長期の日本への風刺や自然破壊への警鐘を見事に融合させたなぁと感じました。
あとはねずみ男の悪どさが物凄く突き抜けていましたね。これ見ちゃうと、今時の悪役って良い子ちゃんだなぁと思っちゃう位。死神のキャラデザインも凄いですね。

特典のブックレットに当時の制作者たちのインタビューが載っていましたが、70'sの製作が決定した時点で、鬼太郎の原作は底がついていたということです。だから鬼太郎以外の水木先生の作品を原作にしているエピソードがかなりあるので、鬼太郎が活躍しない話も結構ありました。それでも本当にこのエピソードの原作が鬼太郎じゃないの?と素直に思っちゃうくらいすんなり世界観に馴染んでいました。オリジナルを作ることは考えなかったのかという質問で、脚本家たちが「アレンジすることはできるが、全くのオリジナルを作るのは無理。あの世界観は本人にしか作れない」とやめたそうです。ちゃんと原作を尊敬していたんだなぁとちょっぴり感動しました。好き勝手に改変する現代作品とは大違い。

超有名な作品なので、作品全体のことに関してはいちいち語りませんが(というか語彙力が乏しいので、どう説明すればいいのかわからん;)、鬼太郎親子が父と子である影響なのか、「父と息子」や「父と娘」をメインにした話が多かったのが印象的でしたね(父と子をテーマにした作品なんて、現代のアニメでは死滅してますから)。シリーズ中の名作と言われている「地相眼」(ちなみに母もこの話が一番好きだと言ってました)、「心配屋」、「南からの招き」、「猫又」、「アンコールワットの亡霊」、「死神と貧乏神」が特に顕著で、良い意味でも悪い意味でも家族愛というものに深みを与えてくれます。これが母と子だったらそんなに印象に残らなかったかも。
でも私が一番好きなのは「足跡の怪」です実は。笑
目鼻が顔に埋没していくあの作画は本気で怖かったし、ラストでねずみ男の「タブーとされていることを守ってきてこそ、皆が幸せになれる」という台詞は考えさせられましたね~。
それからブックレットはほんと素晴らしい内容でしたよ^^あれだけでも凄く楽しい!

71年版OP&ED

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